【新横浜の司法書士が解説】遺品整理で株を発見!株式の相続手続きの流れと放置するリスク

親が亡くなりご実家の遺品整理を行っていると、予期せぬ書類が出てくることがあります。その中でも多くの方が対応に頭を悩ませるのが「株式関係の書類」です。
引き出しの奥から「配当金領収証」や「株主通信」、手書きの「銘柄メモ」が見つかったものの、「どこの証券会社で取引していたのか分からない」「昔の紙の株券が出てきたけれど価値があるのか分からない」というご相談は、新横浜相続相談センターでも非常に多く寄せられます。
預貯金や不動産の相続手続きとは異なり、株式の相続には「証券会社の特定」「相続人口座への移管」「売却手続き」など独特のステップが存在します。放置しておくと配当金を受け取る権利が消滅したり、株価の変動によって相続人間でトラブルに発展したりするリスクもあります。
本記事では、新横浜で多数の相続手続きを手掛ける司法書士の視点から、遺品整理で株式が見つかった際のアクション、実際の解決事例、具体的な手続き手順や放置するリスクまで分かりやすく解説します。
目次
遺品整理で「株」が出てきたら?最初に確認すべき3つのポイント
遺品整理で見つかった資料によって、最初に取るべき対応は異なります。まずは手元にある書類や手帳の内容を整理することから始めましょう。
残された書類から証券会社や株主名簿管理機関を特定する
手元にある書類の中に、以下のようなものがないか確認してください。
取引残高報告書・年間取引報告書:
証券会社から定期的に郵送される書類です。証券会社名、店舗名、口座番号、保有銘柄や数量が明記されています。
配当金計算書・配当金振込指定書:
企業から届く通知です。銘柄名は分かりますが、取引していた証券会社名までは書かれていない場合もあります。
信託銀行からの通知(「特別口座」の案内):
信託銀行(三菱UFJ信託銀行、三井住友信託銀行、みずほ信託銀行など)からの書類がある場合、株式が「特別口座」で管理されている可能性があります。
書類に証券会社名と口座番号が記載されていれば、その証券会社へ相続が発生した旨を連絡することで手続きが進められます。
証券会社が全く分からない場合は「ほふり(証券保管振替機構)」に照会する
「配当金の通知書はあるのに、どこの証券会社を使っていたのか一切分からない」「ネット証券を利用していたようで紙の取引明細がない」という場合には、一般社団法人証券保管振替機構(通称:ほふり)に対して「登録済加入者情報開示請求」を行います。
「ほふり」とは、上場株式などの電子化された証券データを一元管理している機関です。ここに開示請求を行うことで、亡くなった方(被相続人)が「どこの証券会社に口座を開設していたか」の一覧(開示結果通知書)を取得することができます。
ただし注意点として、「ほふり」で確認できるのは「口座が存在する証券会社名」までです。具体的に「どの銘柄を何株保有しているか」「現在の評価額はいくらか」までは記載されないため、判明した証券会社に対して個別に残高証明書の発行を請求することになります。
古い「紙の株券」が出てきた場合の取り扱いと特別口座
2009年(平成21年)1月の「株券電子化」に伴い、上場企業の紙の株券はすべて無効化され、データとして電子管理されるようになりました。
「実家の金庫から昔の紙の株券が出てきたから価値がないのでは」とあきらめる必要はありません。電子化の際に証券会社を通していなかった株式は、発行会社の「株主名簿管理機関(主に信託銀行)」に開設された「特別口座」という管理用の口座に電子的に保管されています。
この場合、該当する信託銀行へ問い合わせを行い、相続手続きを経てご自身の証券口座へ移管することで、現在でも売却や配当金の受け取りが可能です。
【事例】配当金領収証と銘柄メモから約600万円の株式を完全特定・換価できたケース
当事務所(新横浜相続相談センター)にお越しいただいた、新横浜にお住まいのB様(50代・会社員)の実際の解決事例をご紹介します。

ご相談時の状況
B様のお父様が亡くなり、遺品整理を行っていたところ、古い手帳の中から手書きの「株銘柄メモ」と、過去に届いたと思われる数枚の「配当金領収証」が出てきました。
お父様は生前、株の話題を一切していなかったため、家族は株を所有していることすら知りませんでした。メモに書かれた銘柄の会社に問い合わせても「株主名簿の管理は信託銀行に委託しております」と言われ、どこの証券会社にどれだけの資産が残っているのか全く分からない状態でした。
他のご親族からは「手続きが複雑そうなら、調べるのも面倒だし放置しようか」という声も上がっていましたが、B様は「遺産の中にどれだけの価値があるのか分からないままにするのは気持ち悪い」と感じ、新横浜相続相談センターの無料相談にいらっしゃいました。
司法書士の対応と解決プロセス
お話を伺った当事務所の司法書士は、すぐに以下の手順で調査と手続きを進めました。
-
「ほふり」への登録済加入者情報開示請求
-
お父様の出生から死亡までの連続した戸籍謄本や、相続人であるB様の戸籍・印鑑証明書等を揃え、当事務所が代理人となって「ほふり」へ開示請求を行いました。
-
証券会社および信託銀行への照会
-
「ほふり」からの回答により、大手証券会社1社と、信託銀行の特別口座1箇所に口座が存在することが判明。それぞれの機関へ残高証明書の発行を請求したところ、複数の上場株式と未受領の配当金、合わせて約600万円相当の資産が保管されていることが明らかになりました。
-
遺産分割協議書の作成と名義変更・売却
-
判明した株式の目録を作成し、相続人全員で「株式を売却して現金化し、法定相続分で分ける(換価分割)」という方針を決定。当事務所で遺産分割協議書を作成しました。
-
移管・売却・解約手続きの代行
-
代表相続人様名義の証券口座へ株式を移管し、市場で売却。売却代金および未払配当金を回収し、振込手数料等を差し引いた上で各相続人様へ正確に分配いたしました。
お客様(B様)のお声
「父が残したメモ以外に何もなく、本当に手探りの状態でした。自分たちだけでは『ほふり』という機関の存在すら知らず、途中で諦めていたと思います。
新横浜の事務所で親身に相談に乗っていただき、難しい書類集めや証券会社とのやり取りをすべて代行してもらえたので、親族全員が納得して円満に手続きを終えることができました。」
株式の相続手続き(名義変更・売却)を進める基本の4ステップ
株式の相続手続きは、預貯金の解約手続きとは流れが異なります。現金として振り込まれるのではなく、「株式として相続人の口座に移し替える(移管)」という手順が必要になる点が大きな特徴です。
ステップ1:被相続人の戸籍収集と相続人の確定・遺産分割協議
まずは亡くなったお父様やお母様の「出生から死亡までの連続した戸籍謄本(除籍謄本・原戸籍謄本)」を収集し、法定相続人を漏れなく特定します。
有効な遺言書がない場合は、相続人全員で「誰がどの株式を引き継ぐか」、あるいは「売却して現金で分けるか(換価分割)」を話し合い、遺産分割協議書を作成します。株式の銘柄や口座情報が不正確だと証券会社で手続きが受理されないため、正確な記載が必要です。
ステップ2:必要書類の収集(戸籍・印鑑証明・遺産分割協議書等)
証券会社や信託銀行へ提出する主な書類は以下の通りです。発行期限(通常3ヶ月〜6ヶ月以内)が指定されている書類も多いため、確認しながら集めます。
-
被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍謄本(原戸籍・除籍謄本)
-
相続人全員の現在の戸籍謄本
-
相続人全員の印鑑証明書
-
遺産分割協議書(相続人全員の実印が押印されたもの)または遺言書
-
各証券会社指定の「相続手続依頼書(名義変更請求書)」
ステップ3:相続人名義の証券口座開設と移管手続き
亡くなった方の口座に入っている株式を、直接第三者へ売却したり、直接現金化して銀行口座に振り込んでもらうことは原則できません。
株式を引き継ぐ相続人が、その証券会社(または信託銀行)に自分名義の口座を持っていることが必要です。口座を持っていない場合は、まず受け取る相続人が新たに口座を開設し、亡くなった方の口座から自身の口座へ株式を「移管(移し替え)」する手続きを行います。
ステップ4:名義変更完了後の売却(現金化)または保有継続
無事に相続人の口座へ株式が移管された後は、ご自身の判断で保有を継続して配当金や株主優待を受け取ることも、証券市場で売却して現金化(換価分割)することも自由に行えます。
売却して利益(譲渡益)が出た場合は、確定申告が必要になるケースもありますので注意が必要です。
株式の相続手続きを放置する3つの危険なリスク

「手続きが難しそうだから」「株価が安そうだから」と遺品整理で見つかった株式を放置してしまうと、思わぬ損害やトラブルにつながります。
配当金の受領権が時効(除斥期間)で消滅する
企業から支払われる配当金には受け取る権利の「時効」があります。
会社法上の原則は10年ですが、多くの上場企業の定款では「支払開始の日から3年間(または5年間)」受領がない場合、その支払義務を免れる旨が規定されています。放置している間に本来もらえるはずだった配当金が受け取れなくなってしまうため、早めの手続きが不可欠です。
株価変動による資産価値の激変と相続人間の意見対立
株式は日々価格が変動する資産です。手続きを先延ばしにしている間に株価が急落し、資産価値が大きく減少してしまうリスクがあります。
逆に、放置している間に株価が高騰した場合、「遺産分割協議をした時点の価格で分けるべきだ」「現在の高くなった価値で分けるべきだ」といった主張の食い違いが生じ、相続人間での感情的な対立(争族)に発展するケースも少なくありません。
二次相続(数次相続)の発生による権利関係の複雑化
名義変更を行わないまま時間が経つと、相続人の一人が亡くなり、次の相続(二次相続・数次相続)が発生することがあります。
相続人が子から孫へと世代を超えて広がっていくと、普段交流のない甥や姪、離婚した前妻との子などが相続権を持つことになり、遺産分割協議書に印鑑をもらうことすら極めて困難になります。
非上場株式(同族会社・中小企業)だった場合の注意点
遺品整理で見つかった株式が、親が経営していた会社や、親族が経営する中小企業の株(非上場株式)だった場合は、上場株式とはまったく異なる特別な配慮が必要です。
譲渡制限が付いている
中小企業の株式の多くには「譲渡制限」が設けられています。相続によって取得する場合であっても、会社の承認手続き(株主総会や取締役会の承認)が必要になる場合があります。
株価の評価が非常に複雑
市場価格が存在しないため、会社の決算書(貸借対照表や損益計算書)をもとに「類似業種比準方式」や「純資産価額方式」といった複雑な計算を用いて評価額を算出します。
換価(現金化)が難しく相続税の負担になる
非上場株式は市場で自由に売却できないため現金化が難しい一方、相続税の計算上は高額な評価がつくことがあります。「現金はないのに高額な相続税だけが発生する」という状況を避けるため、税理士や司法書士との連携が必須となります。
新横浜相続相談センター(司法書士)へ相談するメリットとサポート体制
株式の相続手続きは、戸籍収集、機関照会、遺産分割協議書の作成、証券会社での口座開設・移管申請など、多岐にわたる専門知識と手間を要します。
新横浜相続相談センターでは、お忙しいご遺族様に代わり、安心かつスムーズに手続きを完了できるよう万全のサポート体制を整えております。
難しい専門用語を使わず、複雑な手続きを分かりやすく噛み砕いて説明
証券会社からの案内書類や相続手続きの要領には、慣れない専門用語がたくさん使われています。「何をどこに書けばいいのか分からない」「次に何をすべきか混乱している」という方にも、親身になって丁寧にご説明いたします。
ご納得いただかないまま手続きを進めることはありませんので、どんな小さな疑問でも気軽にご質問いただけます。
不動産(相続登記)・預貯金・株式の一元化(ワンストップ)対応
当事務所は司法書士事務所ですので、不動産の相続登記(名義変更)のプロフェッショナルです。
株式の相続手続きと合わせて、ご実家の名義変更や銀行口座の解約・払戻手続きも一括してお引き受けいたします。窓口を一本化することで、ご遺族様が複数の機関へ何度も足を運ぶ手間を大幅に削減できます。また、必要に応じて提携する税理士や行政書士と連携し、相続税申告までワンストップでサポートします。
新横浜駅からすぐの立地・休日夜間相談&初回無料相談
新横浜相続相談センターは、新横浜駅から徒歩圏内の通いやすい場所にございます。
「平日は仕事で役所や証券会社に行けない」という方のために、事前のご予約で土日祝日や夜間のご相談にも対応しております。初回の相談は完全無料にて承っておりますので、「遺品整理で株らしき書類が見つかった」という段階で、お気軽にご活用ください。
まとめ:遺品整理で株式が見つかったら、まずは専門家へ
遺品整理の際に配当金領収証や古いメモが見つかったら、諦めずにまずは証券会社や「ほふり」への照会から進めていきましょう。思わぬ貴重な資産が残されている可能性があります。
株式の相続手続きは、預貯金以上に必要書類が多く、口座の開設や移管といった複雑なプロセスを伴います。放置することによる時効やトラブルのリスクを防ぐためにも、お早めの対応がおすすめです。
「証券会社が分からなくて手が付けられない」 「忙しくて戸籍集めや証券会社との連絡をする時間がない」 「不動産の名義変更と一緒にまとめておまかせしたい」
とお悩みの方は、ぜひ新横浜相続相談センターへご相談ください。丁寧な対話と分かりやすい解説で、ご遺族様の不安を解消し、最適な解決へ導きます。
ご挨拶

港北区にお住まいの皆様、はじめまして。この度は当ホームページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
新横浜・港北区に事務所を構える司法書士佐伯啓輔事務所の司法書士、佐伯啓輔と申します。
当事務所は、新横浜駅より徒歩5分という好立地に事務所を構えており、お仕事帰りやお買い物の合間に気軽にお立ち寄りいただけます。
相続に強い横浜市の司法書士事務所である司法書士佐伯啓輔事務所では、港北区をはじめとした神奈川県全域の皆様から多くのご相談をいただいております。
相続の専門家として横浜市を中心に遺産相続、相続手続、遺産分割協議書や遺言書作成に関する相続手続のサポートをさせていただいております。
当センターが相続で選ばれる理由
1.初回相談は無料
2.相続の豊富な相談実績
3.新横浜駅より徒歩5分の好立地
4.お客様のご要望に応じて多様な相談方法に対応
5.安心できる明朗な料金体系
相続の専門家が無料相談を対応します!
当事務所にご依頼いただければ、相続人の調査から遺産分割協議書の作成、およびその受け渡しを、全てサポートいたしますから、慣れない手続や書類の準備・作成に振り回されることなく、故人を悼む日々を過ごすことができます。
ついつい感情的になりがちな遺産分割についても、冷静にかつ円満に解決できるよう、第三者である専門家が法的なアドバイスを行います。
相続をきっかけにして、相続人どうしがいがみ合う、いわゆる「争族」にならないように、知恵と知識と経験でサポートさせていただきます。
相続手続き(解約・払戻・名義変更)に関する無料相談実施中!
相続手続き(解約・払戻・名義変更)に関して、どのような手続きが必要なのかをお客様にご説明させていただくため、当事務所では無料相談を行っています。
予約受付専用ダイヤルは045-475-1279になります。
営業時間:9:00~18:00
相続手続き(解約・払戻・名義変更)に関して、数多くのご相談とご依頼を受けています。
豊富な相談経験を活かし、お客様に最適な相続手続きを提案させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。
相続手続き丸ごとサポート(遺産整理業務)
当事務所にご相談いただければ、当事務所の相続の専門家がワンストップで、しっかり最後までサポートします。
相続人調査(戸籍収集)や遺産分割協議書の作成、預金口座や不動産の名義変更など、あらゆる相続手続をまとめて代行いたします。
相続財産に不動産、預貯金、株券、自動車、保険金、年金などのあらゆる財産がある相続人の方にオススメのプランです。
| 相続財産の価額 | 報酬額(税込) |
|---|---|
| 500万円以下 | 165,000円(税込)~275,000円(税込) |
| 500万円を超え5000万円以下 | 相続財産価額の1.2%+209,000円(税込) |
| 5000万円を超え1億円以下 | 相続財産価額の1.0%+319,000円(税込) |
| 1億円を超え3億円以下 | 相続財産価額の0.7%+649,000円(税込) |
| 3億円以上 | 相続財産価額の0.4%+1,639,000円(税込) |
相続手続き丸ごとサポート(遺産整理業務)について詳しくはこちら>>

この記事の執筆者
- 司法書士佐伯啓輔事務所 代表司法書士 佐伯啓輔
-
保有資格 司法書士、民事信託士 専門分野 相続、遺言、生前対策 経歴 司法書士佐伯啓輔事務所代表。 平成24年4月、新横浜に「司法書士佐伯啓輔事務所」を開業。親身で解りやすい解説に定評があり、大手ハウスメーカーや企業福利厚生部門、会計事務所でのセミナー・相談会実績多数。相続発生前の『争いの予防』、相続発生後の『心理的負担の軽減』を様々な角度から提案し、相談者からの信頼も厚い。
横浜・港北で主な相続手続きのメニュー
家族信託をお考えの方へ
相続のご相談は当相談窓口にお任せください
よくご覧いただくコンテンツ一覧
港北・新横浜で
相続・遺言に関する
ご相談は当事務所まで












